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佐見歌舞伎の楽しみ方をご紹介します。

佐見歌舞伎は、戦前戦後、盛んでしたが、
伊勢湾台風などで芝居小屋が消失したことで、長年途絶えておりました。
20年前の平成3年に復活を遂げました。

芝居小屋がありませんが、
公演期間は、佐見中学校体育館が地元のみなさんの手により
立派な劇場に変身します!

前回の
佐見歌舞伎
設営風景
前回の
撤収作業


 
歌舞伎の物語についてできるだけ簡単にご説明します
寿式三番叟 ことぶき しきさんばそう
 

寿式三番叟は、天下泰平、五穀豊穣を祈願するご祝儀曲です。

華やかな衣装を身にまとい、約20分間、二人が舞う「連れ舞い」です。

鈴や扇子を持って「種まき」をする仕草をします。
でも、途中で種蒔きが激しくなってきて、疲れてさぼってしまうのです。

それを相方が見つけて、たしなめる。
お互いを叱咤しながらも、種を蒔くという楽しい踊りです。

平成23年佐見歌舞伎公演では「東日本大震災復興祈念公演」として、寿三番叟の舞を復活させました。
今回は、中学生の女子が元気よく舞います。

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三人吉三巴白波 さんにんきちざ ともえの しらなみ
 〜大川端庚申塚の場〜 おおかわばた こうしんづか の ば
 


タイトルの「吉三(きちざ)」は、「吉三郎(きちさぶろう)」を縮めた言い方。
歌舞伎などで「白波(しらなみ)」と付くのは「悪党、泥棒」の話ということ。

吉三(きちざ)という名前の三人の泥棒が出てくるお話です。

今回、佐見歌舞伎で上演されるのは、「大川端庚申塚の場」ですので、舞台は「大川(隅田川)」沿い。季節は、節分。

吉三(きちざ)は、3人とも同じ名前ですから、こんな感じに言い分けます。
「和尚吉三(おしょうきちざ)」
「お坊吉三(おぼうきちざ)」=お坊さんではなくて、坊ちゃん=ぼんぼん
「お嬢吉三(おじょうきちざ)」

「伝吉娘 おとせ」が、百両(お金)を落としたお客を捜していると、美しいお嬢が道を訊ねます。おとせが、親切に教えてあげるも、実はこれが「お嬢吉三」。この吉三は、美少年のため美しい娘に変装して泥棒を働いているのです。おとせの金を奪い取り、川に突き落として殺してしまいます。

このあと「お嬢吉三」は、『〜こいつぁ、春から縁起がええ』で有名な、「厄払い」の台詞を言います。

百両を手に入れて喜んでいる「お嬢吉三」の前に現れたのが「お坊吉三」。御家人のぼんぼんだった男。こちらも噂の悪党。

「お嬢吉三」と「お坊吉三」二人が百両をめぐって斬り合いを始めます。
そんな二人の前に現れたのが「和尚吉三」。こちらはその名の通り、出家したことがありますが、やっぱり悪党。これで3人の悪党、吉三(きちざ)が顔を合わせました。

二人の斬り合いを止めた「和尚吉三」は、喧嘩を制裁。争いの種の金は「和尚吉三」が預かることとなりました。三人は、名前だけでなく気性も似てるため、「和尚吉三」を兄貴として、三人は義兄弟の契りを結びました。

佐見歌舞伎では、今回が初上演の演目です。
小中学生が演じます。

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  奥州安達ヶ原三段目 〜袖萩祭文の場〜
 (おうしゅう あだちがはら さんだんめ 〜そではぎさいもんのば〜)
 

みちのく福島「安達ヶ原」の物語。
「あださん」や「そではぎさいもん」と呼ばれています。

登場するのは、浪人と駆け落ちをして家を勘当され、盲目となった「袖萩(そではぎ)」。

「袖萩」の父は、「謙丈(けんじょう)」。
父は、帝の弟「環の宮(たまきのみや)」が誘拐されたことの責任を負い、切腹することとなりました。父の最後に一目会いたいと、雪の中、盲目の「袖萩」は幼い娘の「お君」と実家まで辿り着きました。でも、勘当された身。玄関から入るわけにはいきません。「袖萩」は、三味線をひき、歌(祭文)を唄って許しを請います。涙涙のシーンです。

浪人だと思っていた「袖萩」の夫は、実は「安倍貞任(あべのさだとう)」。父親が切腹せざるを得なくなった「環の宮誘拐事件」は、この「安倍貞任」と、その弟の「安倍宗任(あべのむねとう)」兄弟による陰謀だったのです。

弟の「宗任」は、「袖萩」に対して「貞任の妻なら、一族の敵であるお前の父親を殺せ」と言います。「袖萩」は希望を失い、胸を突いて自害してしまいます。家の中では、中納言に扮装した「貞任」に誘拐のことを責められ、父親の「謙丈」が切腹し、死んでしまいます。

そこにやってきた「義家」が、中納言に扮した「貞任」を見破り戦いを挑みます。しかし、戦場で決着を付けようと言うことになり分かれて行きます。

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  伽羅先代萩 〜御殿より床下まで〜
 (めいぼく せんだいはぎ〜ごてんよりゆかしたまで〜)
 

「伽羅(きゃら)」と書いて「めいぼく」と読みます。
「先代(せんだい)」は、宮城県の仙台の当て字。
「萩(はぎ)」は、仙台市の市の花です。

この物語は、伊達家お家騒動のお話です。当て字を使っているのは、芝居に実際の地名を使ってはダメだったからだと言われています。

登場するのは、幼くして当主となった「若君 鶴喜代(わかぎみ つるきよ)」。
乳母である「政岡(まさおか)」は、反乱派による若君毒殺を恐れています。
政岡の子供である「千松(せんまつ)」が若君のお付きとして一緒にいます。

舞台の場所は「御殿(ごてん)」です。

政岡は、若君が暗殺されないように、若君は病気だから人を近寄らせないようにといいます。特に男性は、若君が怖がるからといって近寄せません。

「彈正妹の八汐(やしお)」と「左京妻 沖の井(おきのい)」と「右京妻 松島(まつしま)」が見舞いにきます。食べ物を出されますが、政岡の言いつけ通り、若君はいらないと言います。八汐は、暗殺者を仕込んで政岡を陥れようとしますが失敗に終わります。

次の場面では、政岡は茶道具でご飯を炊きます。
だから、少ししか食べ物がないので、若君も千松もおなかがすいています。
そこへまた敵が現れて政岡を襲います。

八汐は、次に「山名室 栄御前」を連れてきます。栄御前は、若君に毒入りのお菓子を持ってきます。栄御前は幕府の人間の妻なので逆らえません。
そこで、千松が行儀の悪いふりをして若君の代わりにお菓子を食べて若君を守るのです・・。
八汐は、千松が毒で死んだことを隠すため、栄御前からの若君へのお菓子を食べた罪として、お手打ちにし、刺し殺します。

そこで、政岡。自分の息子(千松)が死んでしまったのですが、顔には出せずにいると、栄御前は「政岡がショックを受けないのは、きっと、すでに若君と千松をすり替えていて、今死んだのは若君だったからだろう!政岡も裏切り者だったんだ。自分の仲間じゃないか!」と考えて、政岡に反乱派の連判状を渡します。

しかし、この連判状。

突然現れたネズミに「床下(ゆかした)」に持って行かれてしまいます!

ネズミを足で押さえつけたのは、若君を床下から守っていた「男の助(おとこのすけ)」。ネズミを鉄扇で叩こうとするも、ネズミは逃げます。

逃げたネズミは・・・なんと!妖術使い仁木彈正(にっきだんじょう)

仁木彈正は、連判状を持って悠々と雲を上を歩いて逃げます。

佐見歌舞伎大公演 〜東日本大震災復興祈念公演〜
映像は、携帯電話で撮影したものです。画質が悪いのでご了承ください。
プロによる撮影&編集の「佐見歌舞伎DVD」をご希望の方はメールにてお送りください。
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総稽古
まもなく開幕
寿式三番叟
三人吉三巴白波(子供歌舞伎)
奥州安達ヶ原三段目
奥州安達ヶ原三段目(貞任)
伽羅先代萩





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